メイの記録 Ⅱ

情報戦サバイバル

まるで儲からない「PCR検査試薬」を26年前から作っている島津製作所

PCR法は、親子鑑定や犯人特定に欠かせない検査の元になっており、その技術で30年前の1993年に、アメリカ人がノーベル化学賞を受賞しています。

その4年後、島津製作所PCR検査の試薬キットを発売したのは、今から26年前です。

一時的に販売が伸びることはあっても、ほとんど儲からない事業でした。しかし、根気よく開発を続けていたことで、ようやく日の目を見ることになりました。

 

島津製作所は、学校教材、医療機器、船舶塗料、自動車産業、運輸・・・・など、様々な分野で日本に、世界に貢献してきました。

日露戦争でロシアの無敵艦隊日本海で戦った時、島津製作所の無線用バッテリーが大いに貢献しています。世界二位のシェアを誇るGSユアサのバッテリーも、島津製作所に由来します。

 

ノーベル化学賞の受賞者を輩出した島津製作所が、PCR検査でパンデミックへの対応に貢献しています。今、PCR検査キットとして、米国製の他、島津製作所の製品も活躍しています。


しかしPCR検査は、反ワクチン派による執拗な非難と侮蔑と憎悪、忌避の対象になっています。

そして、こうした大企業の動機と目的は、全て金儲けの為だと決めつけ、下衆(ゲス)の勘繰りになってはいないでしょうか?

 

日頃、金のことで頭が一杯だとしても、他人も全てそうだとは限りません。

貧しくても、損得を度外視して研究に打ち込む人達がいます。
mRNA関連と同様、反ワクチン派が知ったのは、つい最近だとしても、最近、即席で開発された技術とは限りません。


スウェーデンカロリンスカ研究所は10月2日(現地時間)、2023年のノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルス感染症に対するmRNAワクチンに関する研究成果を上げたカタリン・カリコさんとドリュー・ワイズマンさんを選出しました。

カタリン・カリコさんの40年以上に及ぶ、損得を越えた地道な一貫した努力だけでも、凄いことです。

 


以前読んだ記事であり、23年前という記述は26年前になります。

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