その極秘機動戦略が、ソ連崩壊の14年後に明かされました。
その計画では、「中立国だが戦略的に重要なオーストリアもまた、ハンガリー軍によって攻撃・占領されることになっていた。」
ソ連は表に出ず、ハンガリー軍を前面に立てて中立国を侵略するというのです。
日米安保を解消し、日本の軍備を放棄し、非武装中立にすれば平和が訪れる、と主張する人達がいます。
日本の集団的自衛権を放棄し、防御力を捨て去り、中立国になれば平和が訪れる、というものでは決してないことを、ソ連の極秘計画は意味しています。
ロシアにとっても中国にとっても「戦略的に重要な」位置にある日本は、集団的自衛権を放棄して中立国になった時、いずれ容易に「攻撃・占領されることになって」しまうことを意味します。
ソ連の戦略図を見ると、中立国オーストリアを占領するだけでなく、そこを拠点に、オーストリアからも西ドイツを攻略する計画です。
その時、オーストリアは、NATO軍から砲撃、爆撃されることになったでしょう。
オーストリアが、東西両軍攻防の地になることを意味します。
2年前に読んだ、下記、ロシア国営メディアの記事が話題になるかと思いましたが、私の知る限り、マスコミ等で全く取り上げられませんでした。