メイの記録 Ⅱ

情報戦サバイバル

新型コロナワクチンに反対している人は鬱病になりやすい:マサチューセッツ総合病院の研究結果

COVID anti-vaxxers more prone to depression, study shows - Study Finds

 

 

私たちは、中等度以上のうつ症状の存在が、ワクチンに関する誤情報を支持する可能性と関連していることを発見しました。

 

studyfinds.org

 

昨年読んだ記事から、その一部をご紹介します。

 

その前に、注意事項です。

これは、誰かを誹謗中傷したり貶めたいのではなく、米国の場合は、このような研究発表が行われており、調査した中には、そういう人達もいたということです。

また、そうでない人達もいたということです。そして、更なる研究が必要だということです。

もし、ある傾向として留意することにより、回避できれば、研究結果は生かされます。

くれぐれも、研究者達や報道機関や記事の紹介を悪意に捉えないよう、切にお願い申し上げます。現に、この元記事は、昨年の発表ですが、医学的な研究結果として削除されておりません。

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マサチューセッツ州ボストン 

 

コロナウイルスワクチンに関する誤った情報が増えると、それを信じている反ワクチン派は、うつ病にかかる可能性が高いことが、新たな研究で明らかになった。

マサチューセッツ総合病院のチームは1万5000人以上を検査した。そして、誤解を招くワクチン関連の理論を(正しいとして)支持する人は精神的健康上の問題を起こしやすい、ということを発見した。


虚偽情報を信じてワクチン接種を受ける可能性が低い現象は、(その人の)信頼喪失の結果という可能性があると研究者達は考える。

推定によると、米国の成人 4 人に 1 人がパンデミック中にうつ病の影響を受けている。
研究によると、それにより新型コロナウイルス感染症にかかるリスクが高まる可能性もある。うつ病患者は、あまり楽観的ではない信念を示している可能性があり、そこでワクチン接種の潜在的な利点を過小評価する可能性がある。

 

「注目すべきことに、気分障害は入院患者の新型コロナウイルス感染症転帰悪化と関連している」と研究者らは報告書に書いている。

 

新型コロナ感染の間、悪化していく誤情報

 

うつ病と誤情報の蔓延および影響との関連性については、更なる調査が必要だ」と研究著者らは説明する。

ワクチンに関する誤情報は、感染リスクへの認識を最も低下させ、ウイルス蔓延を軽減するための取り組みを妨害する可能性がある。また、マスク着用や社会的距離の実践を止めさせ、新型コロナワクチン接種を受ける可能性が低くなるおそれもある。

 

「政治的な誤った情報の文脈においては、怒りと不安の両方が、ある種の誤った筋書きへの信念を促進することに関連している。」

反ワクチン主義者は、しばしば否定的なことに焦点を当てる。
研究者らは、4つの具体的な声明を用いてワクチン関連の誤った情報を評価した。

「2021年春にソーシャルメディアプラットフォーム上で蔓延した誤った情報に基づいてこれらの記述を選択した」とチームは付け加えた。


研究者らは、以下の4項目で評価した。

うつ病の人が信じやすい誤情報の例)
うつ病の人は、これらの1つでも信じる確率が2倍になる。

「新型コロナワクチンは、人々のDNAを改変する」
「新型コロナワクチンには、人を追跡できるマイクロチップが入っている」
「新型コロナワクチンには、中絶された胎児の肺組織が含まれている」
「ワクチンは不妊症を引き起こし、妊娠をより困難にする可能性がある」

 


「中等度以上の抑うつ症状の存在は、ワクチンに関する誤った情報を(正しいとして)支持する可能性が高いことと関連していることがわかった」と研究著者のロイ・パーリス博士は報告している。

深刻なうつ症状がある人は、より顕著な「ネガティブ・バイアス(否定的な偏向、消極的な偏見、後ろ向きの先入観)」状態を示しがちで、悪い考えが一層集中してしまうとパーリス氏は説明する。したがって、うつ病は、個人として誤った情報を取り込み易くしうる。

「あるいは、うつ病と誤情報との関連性が、信頼関係の変化によって媒介されている可能性もある」とパーリス博士は言う。「うつ病の人は、疾病管理予防センターなど、誤情報と闘おうとする機関を信頼する意欲が低くなるか、誤情報を配布する機関を信頼する意欲が高くなりうる。」

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日本でも、新型コロナワクチンを忌避する人達が何らかの精神疾患で入院したり、そこから院内にクラスターが発生した例があります。しかし、マサチューセッツ総合病院のような調査は、私の知る限り、日本で行われていません。

 

イタリアの2つの大学による共同調査では、もっとシビアな結果が出ています。

それでも、削除されておらず、アカウント停止にもなっていません。

こうした研究や情報は、陰謀や差別、誹謗中傷とは無関係なのです。