メイの記録 Ⅱ

情報戦サバイバル・世界情勢

母を想う歌

チェルケス人(自らをアディゲ人と呼び、12氏族ある)が、亡き母を偲んで歌う。

彼が幼い頃から、母親はアコーディオンを弾き、父親は彼と一緒に歌い、祖父の楽器に合わせて彼は朗々とコーランを唱え、音楽豊かな家庭だったそうです。

結婚式に招かれて歌ったり、彼は結婚式でも大活躍です。

 

彼の両親は、3ヶ月の間を置いて相次いで亡くなっています。

 

チェリム・ナクシェフの記念ショー「I Give Good」。

2014 年 3 月 26 日、クロッカス市庁舎 (モスクワ) にて。

チェリム・ナクシェフ 「ママ」

Черим Нахушев - Мама

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アディゲ(チェルケス)の諺:母親がいる人は孤児ではない。

たとえ亡くなっていても、決して一人残されてはいない、それほど身近な存在だということでしょう。

 


歌に寄せられたコメント


・母が亡くなり、遠方で今日の葬儀に駆けつけることができないので、この歌を母に捧げます。

 

・アディゲ語の心地よい、少し心を締め付けるような言葉からは、高貴な雰囲気が漂います。私はカバルダ人の貴族と一緒にバクサンに住んでいたので、チェルケスの貴族について知っています。私は、カバルダ人、つまりチェルケス人の文化は、オセチア人と同様に最高レベルにあると当時から確信していました。


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チェルケス人は、母親が大らか、和やかでいられるよう、女性への配慮を大切にし、老人がゆとりと生き甲斐を持てるよう、尊敬し配慮する社会を築いてきました。

 

紀元前から存在したアディゲ王国。ロシアによる侵略と101年間も戦って敗北し、多くが虐殺され、あるいは難民として世界に散ったとはいえ、行く先々で高く評価され、今やロシア人も会場を埋め尽くし、拍手喝采するほどです。

 

ヨルダン王国では、アラブ人が大多数の中、少数民族のチェルケス人達が王宮の衛兵を務めており、それほどの絶大な信頼を得ています。