コロナ対策を怠って営業停止処分になっては困るので、ロシアのショッピングモールも懸命。
これは2年前の映像です。警備員達が、そこまで厳しい演出をすることができたのは、当時、プーチンが自国民に対し、コロナ対策を厳しく要求したからです。
密集回避、マスク着用・手袋着用の義務、ワクチン接種義務、ワクチンパスポート導入などで、プーチンは強硬派だったからです。
モスクワの公共交通機関や施設を利用するには、マスクと手袋着用、モスクワの飲食店は従業員の6割以上がコロナワクチンを接種する義務、職業によって接種を義務づけ、偽のワクチン接種証明書が売買されたほどです。
ロシアは世界で最も速くコロナワクチンを実用化し、ワクチン競争で勝利しました。
その分、臨床試験など、きちんと行わず、結果を急いだので、ロシア製ワクチンは国民からの信頼が薄く、打ちたい欧米のワクチンは輸入禁止。
ワクチンの接種率が伸びず、偽のワクチンパスポートが売買されました。
モスクワの老舗デパートは、コロナ禍でイベントを開催してコロナ対策を怠った為、イベントの2日後に営業停止処分を受けました。
デパート内で映画のイベントがあり、俳優達のサイン会、写真撮影会などがあり、客が殺到し、外に長い行列ができたのです。
マスクや手袋を着用しない客もいたのに、デパート側は「マスクや手袋の着用を促すことを怠った」、それが、営業停止命令の理由でした。
だから、ショッピングセンターの警備員達は、思い切った演技をして、国の意向に沿いました。
反ワクチン派の多くがプーチンを持ち上げています。
彼等は、日本政府のコロナ対策が厳しくて自由が無い全体主義だと言って、日本転覆さえ主張していました。
しかし、日本以上の規制強化、強制を実施したプーチンには、何も言わない。
開発を急いだ欧米のワクチンは非難され、欧米以上に急いで先に実用化されたロシアと中国のワクチンは、彼等にとって批判の対象になりません。
むしろ欧米のワクチンは、ロシアと中国に遅れをとり、遅すぎる、遅すぎると言われていたのが実情です。
彼等が批判しない対象を見ると、彼等の矛楯と本質、指向性が、見え隠れしています。