中国の自由度は、百点中９点。
それよりマシなロシアの自由度は、１３点に過ぎない。
なのに、反ワクチン派には、習近平、プーチン、トランプが地球の新秩序を打ち立てて、世界を根底から刷新し、人々を解放すると夢見る人達がいる。
ちなみに、戦時下だから仕方ないとはいえ、ウクライナは、４９点。
シンガポールの４８点より、僅かにマシ。
シンガポールは、小さな島国で、多民族国家なので、強い力で国家を治めないと、簡単に乗っ取られ、右往左往してしまう。
インド洋に浮かぶ楽園と言われるモルディブは、４４点。
キューバは、１２点。
その一方、反ワクチン派が憤って非難し全体主義国家呼ばわりした国々、たとえばカナダは、９７点。オーストラリアは、９５点。ニュージーランドは、９９点。
反ワクチン派が言うように、ワクチンで死者が続出しているなら、政治的にも自由な国々のワクチン政策は、完全に転換され、関係者達は、反ワクチン派の待望通り、集団殺戮の罪で逮捕されているだろう。
ちなみに、タリバンが支配するアフガニスタンの自由度は、６点。
北朝鮮の自由度は、３点。
中国に支配されているチベットの自由度は、０点。
ロシアに支配されているクリミアや東部ドンバス地方の自由度は、２点。
ロシアの武力に支えられているシリアは、１点。
つまり、中国やロシアに支配されると、タリバンや金政権下より自由が失われる。
だからこそ、ウクライナは、戦時下で自由度４９点に落ちてでも，必死になってロシアの侵攻と戦っている。
ドイツは、９３点。
保守も野党も問題だらけながらも、日本は、９６点。
日本でドイツのように、反ワクチン派達がクーデターを起こそうとしてロシア人と組み、武器を集積したりすれば、ドイツ並に、政府は強権を発揮してでも取り締まらざるを得なくなる。
中国やロシアに占領支配されている地域は、北朝鮮（３点）やアフガニスタン（６点）よりも自由が無い。
北朝鮮以下の自由しか与えない大国が、誰かと組んで世界に根本的な解放をもたらすと信じるのは、カルト教団を信じるより千倍、万倍も危険ではないだろうか？
カルト教団は、国家を乗っ取る前に叩かれるが、独裁政権は、隙を見て狡猾に国家を乗っ取る力を着々と付けている。
ロシアの脅威に備えるべく、市民達が率先して軍事訓練に参加し、昨年４月４日、長年の中立政策を転換し、北大西洋条約機構（NATO）３１番目の加盟国になったフィンランドは、自由度１００点で、唯一の最高点。
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ナワリヌイ氏は、質問に答えて忠告を発している。
――人間と人類に最大の悪をもたらすものは？
「悪は、善人が行動しないだけで勝利する」――誰かの言葉だ。驚くほど的を射ている。中立という偽善、政治的無関心、利害対立、隠れた怠惰、卑劣こそが、人類の歴史を通じて、組織化した悪党集団に何百万もの人々の支配を許してきた主な理由といえる。
――人類に最大の利益をもたらすのは？
「善」対「中立」の戦いに関わること。
ニューズウィーク日本版 / 2024年2月19日
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