メイの記録 Ⅱ

情報戦サバイバル

帯状疱疹の増加、極論の増加

今夜のクローズアップ現代:3人に1人が激痛!? 増加する帯状ほう疹 そのワケは?

10/10 (火) 19:30 ~ 19:57 (27分)[字] NHK総合

 

今、帯状ほう疹になる人が増加中。ズキズキとした痛みや、激しいかゆみ…。80歳までに3人に1人が患い、後遺症が残ることも。なぜ今増加するのか、最新科学で迫る。


帯状ほう疹を発症する日本人が増加するなか、以前に比べ20~40歳の子育て世代に多く発症。また50代では男性より女性に多く発症している。なぜなのか?その謎を、世界が注目する日本の帯状ほう疹の大規模調査をもとに明らかにする。

さらに治療しても後遺症が残り日常生活を送るのが難しくなるケースや、失明や難聴など深刻な状態に陥る人も。少しでも早く見つける方法は?治療法は?最新科学で解き明かす。

【出演】東京慈恵会医科大学非常勤講師…松尾光馬,【キャスター】桑子真帆,【語り】小松未可子

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帯状疱疹が増加しており、新型コロナワクチンの接種後に帯状疱疹になる人達がいるという。

それをもって反ワクチン派は、コロナワクチンのせいで帯状疱疹が増加していると断言する。

しかし、現場の医師達によると、コロナワクチンを接種していない人達にも帯状疱疹が増加しているという。しかも、新型コロナウイルスワクチンが登場するずっと以前から帯状疱疹は増えているという。

たとえば、宮崎県における帯状疱疹発症率の推移(コロナ以前)は、次の通り。

他県も同様で、新型コロナの出現より、はるか以前から増加しており、それ以降も増え続けている。

こうした経緯を完全に無視し、物事の一面だけを切り取って、あれもこれもコロナワクチンのせいにする論法で丸めこもうとするのは、短絡思考に染まった人達に見られる特徴らしい。

 

帯状疱疹の増加がコロナワクチンのせいならば、そのワクチンを最も多く接種している高齢者ほど、帯状疱疹が増加していることになる。しかし実際は、ワクチン接種率の低い20~40代において帯状疱疹の増加傾向が顕著になっている。

 

ところで水疱瘡は、

子供がを発症すると、重症化することがあり、

大人が発症すると、脳炎、肺炎、肝炎などを併発することがあり、

妊婦が発症すると、胎児に影響することがあり、産まれた子に白内障、脳の萎縮など、合併症が起きることがあるので、水疱瘡ワクチンの定期接種は大切だという。

 

帯状疱疹は、50歳以上、糖尿病などの生活習慣病がある人、関節リウマチ、癌、角膜移植などで免疫抑制剤を使っている場合、リスクが高い。

帯状疱疹が顔にできて、ウイルスが目から脳に入ると認知症になるという。

 

50歳以上なら、帯状疱疹ワクチンの接種をして、かなり予防が可能。
1回接種の生ワクチン(弱毒化)による予防効果は、50~60パーセント。
2回接種する不活化ワクチン(無毒化)は、90パーセント以上の予防効果。

5年以上前に私が打ってもらったのは、生ワクチン。

夏に打ってもらったのは、2回接種する不活化ワクチン。

 

帯状疱疹ワクチンを打ってもらった話を近所の人にしたところ、
「そりゃ良いことを聞いた。すぐ打ってもらうよ。」

 

そこで金額を言ったところ、

帯状疱疹で、ひっどい目に遭った人達を知ってるから、その金額で予防できるなら安いもんだ。」

 

そうなんですよね~。

 

反ワクチン運動は、どんどんエスカレートの一途を辿り、水疱瘡ワクチン等々の定期接種をも、忌避と攻撃の対象にする人達が増え、懸念されている。

米国では、離婚して自分から引き取った息子に、義務である定期接種を受けさせたくなくて、反ワクチン派の父親(49歳)が息子(9歳)を射殺し、銃で自殺した事件まで発生している。

息子への定期接種を促した元妻が、もし離婚、別居していなかったら、一緒に殺されていた可能性が高い。


痛ましい限りです。

被害者が通っていたカトリック系の学校の生徒達も、父兄達も、先生達も、大ショック。

 

そうした事件の話は登場しないでしょうが、帯状疱疹の増加に関心ある方は、今夜の番組をどうぞ御覧下さい。