メイの記録 Ⅱ

情報戦サバイバル

コロナワクチンの接種を217回受けたドイツ人男性、詳細

マクデブルク在住の62歳の男性は、意図的に29ヶ月間で217回の新型コロナウイルスワクチン接種を受けた。これは平均して4 日に1 回の接種になる。

 

彼の「過剰ワクチン接種」は健康への悪影響をもたらさなかったが、免疫反応を大幅に改善することも、悪化させることもなかった。

 

この男性は、ドイツのプライバシー規則に従って名を公表されていないが、2021年6月から2023年11月までの29ヶ月間に217回の新型コロナウイルスワクチン接種を受けた。

そのうち134回は、検察官とワクチン接種センターの書類で確認されたが、残りの83回は自己申告だった。

 

この男性はワクチン関連の副作用を報告しておらず、2022年5月から2023年11月まで繰り返された抗原検査とPCR検査で証明されているように、これまで新型コロナウイルスに感染したこともない。

 

これは、彼個人に関する事例と研究であり、その結果は一般化できるものではないことを覚えておくことが重要である。
免疫力を高める戦略としての過剰ワクチン接種を、研究者達は支持していない。

ワクチン接種を奨励された回数受けても、200回受けても、恩恵の差は、それほど大きくはない、と研究者は言う。

 

彼は2022年には接種努力に励み、1月は、ほぼ毎日、右腕と左腕に接種を繰り返し、その月に合計48回のコロナワクチン接種を受けた。

その後も彼は続け、2月には34回、3月には6回の接種を受けた。

 

その頃、ドレスデン市のドイツ赤十字社職員らは不審に思い、他のワクチン接種センターに警告を発し、この男性を再び見かけたら警察に通報するよう促した。

3月初旬、彼はアイレンブルクのワクチン接種センターに現れ、警察に拘束された。

 

この容疑者は、ワクチン接種証明書を第三者に販売した疑いがある。これは、ヨーロッパの多くの国が公共の場へのアクセスや旅行にワクチン接種証明を必要とした時期に相当する。

マクデブルクの検察当局は、ワクチン接種証明書の不正受理と書類偽造の疑いで男性に対する捜査を開始したが、最終的には刑事告訴には至らなかった。

 

研究者らはニュースでこの男のことを知り、2022年5月に、彼の事件を捜査していた検察官を通じて本人に連絡を取った。その時点で彼は213回の接種を受けていた。

彼は、医療情報、血液、唾液のサンプルを提供することに同意した。また、研究者の医学的アドバイスに反して、更に4回の新型コロナウイルスワクチン接種を受け続けた。

 

研究者らは彼の血液化学を分析したが、過剰ワクチン接種に関連する異常は見られなかった。また、彼の適応免疫システムがどう機能しているかを評価するために、さまざまなマーカーも調べられた。

理論的には、過剰ワクチン接種で、免疫細胞が疲労し、逆効果になる可能性がある。

しかし、彼の場合の過剰ワクチン接種は、量(T細胞とB細胞産物の数)を増加させたが、適応免疫系の質には影響を与えなかった。

「免疫システムを軍隊にたとえると、兵士の数は更に増えるが、兵士自体は変わらない」と研究者は言う。

 

この男性は、ファイザー/ビオンテックとモデルナのmRNAワクチン、ジョンソン・エンド・ジョンソンベクターベースのワクチン、サノフィ(仏)の組換えタンパク質ワクチンを含む、合計8種類のワクチン製剤の接種を受けたと主張している。

 

「この異常な過剰ワクチン接種にもかかわらず、目立った副作用が引き起こされなかったという観察は、それらの薬剤が十分な許容性を持っていることを示している。」

 

科学的な観点から見ると非常に興味深いが、ドイツ主導の研究チームは、この一人の事例から一般的な結論を導かないようにと警告している。人々が指針として参考にすべきは、非常に大規模なランダム化対照試験に基づいた公衆衛生上の推奨事項である。

 

「医師に相談し、推奨されるワクチン接種スケジュールに従ってください。それが、あなた自身を新型コロナウイルスから守り、健康で安全な状態を保つための最善策のはずです。」

 

米国疾病管理予防センターは、ウェブサイトに概要が記載されているワクチン接種スケジュールに従って、米国内の生後6か月以上の全ての人に新型コロナウイルスワクチン接種を推奨している。そして先週、65歳以上の人に現行の新型コロナウイルスワクチンの追加接種を推奨するガイダンスを更新した。

 

CDCのデータによると、米国では成人の4分の1未満、子どものわずか13%しか最近推奨された新型コロナウイルスワクチンを受けていない。

 

詳細は、以下を御覧下さい。日本版では、残念ながら、ほんの一部しか訳されていません。

edition.cnn.com