メイの記録 Ⅱ

情報戦サバイバル

子宮頸がんで直面する現実と反ワクチン運動

がん患者と家族の互助会 NPO法人5years(ファイブイヤーズ)には、現在22,000人余りが登録しており、がんコミュニティサイトに投稿された内容の一部は、部外者でも読むことができます。

 

 ワクチン問題に関心があって、子宮頸がんに関する記述を読ませて頂くと、患者や家族からの切実な声が伝わってきます。

会員でなくても読める投稿の無料公開部分から、一部を抜粋、ご紹介します。


■40代 既婚
【自己紹介】
子供はいません。妊活中に36歳の妻に子宮頸ガンが発覚。ステージⅡbから病理でⅢcに。広汎子宮摘出手術済。リンパ節に広範囲に渡り転移有り。抗がん剤治療を6クール終えた後に再発を確認。現在は腸穿孔が確認され人工肛門を造る事で何とか食事ができるようになりました。

【ご登録時の状況】
2021年1月から治療が始まり、手術、抗がん剤治療と順調に進んできましたが、あっという間の再発、そしてどんどん悪化する状況に精神的に少し参っています。
妻は私よりも強く、自身の身に降りかかった災難を受け入れていきます。
妻のために何かできる事をと常日頃から考えていますが、実際には大したことはできずに己の無力感を感じています。

【思うこと、考えること】
妻はこの1年で子宮、自分で排泄する機能、毛髪と色々なものを失ってきました。辛い抗がん剤治療も私の前では弱音一つ吐かずに頑張りました。
これ以上妻に「頑張らせたく」はないので、基本は妻の意思を尊重した選択をしていきたいと思っています。


■20代
【自己紹介】
先日、私の母が子宮頚部腺がん胃型粘液性ガンのステージⅡbと診断をされました
先生からは抗がん剤放射線治療などがあまり効かないやっかいなガンだと説明を受けました


■50代 既婚
【自己紹介】
2019年4月に子宮頸がんと診断され、その時点でリンパ節転移がありました。手術・抗がん剤放射線とフルコースの治療を行っていて、現在鎖骨と縦隔のリンパ節に再発が見つかりました。


■40代 既婚
【自己紹介】
2020年10月に子宮頸がん腺癌1b1期を告知されました。11月に手術をし病理の結果、胃型腺癌とのこと。術前評価よりも腫瘍が大きくリンパ節転移もあり、悪性度が高いことを実感しました。その後追加治療CCRT(放射線治療と化学療法の同時併用療法)をするも、治療終了後3ヶ月で肺転移が見つかり、さらに抗がん剤治療を開始することになりました。

【ご登録時の状況】
治療開始から半年で転移。。。あまりに展開が早すぎてついていけませんが、悪性度が高いガンなので、次の一手を模索しながら、今できる治療をしていきます。

【思うこと、考えること】
なぜ私なのか、これからどんな事が起こるのか、いつまで生きれるのか、様々な事が頭をぐるぐるして不安でたまりません。


■10歳未満 子宮頸がん
(内容を読めるのは登録者のみ)

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ワクチン後進国と言われる日本だけあって、HPVワクチン(子宮頸がんワクチンへの反対運動は、世界でも突出していました。

「反ワクチン派は、とんでもないことをやらかしてくれた」 と言われているほどです。

子宮頸がんワクチン反対運動の、きっかけを作ったのが朝日新聞。続いて毎日新聞、その他も、どっと巻き込まれて行きました。

統一教会や、その関連組織と言われる世界平和女性連合(WFWP)と世界日報も、子宮頸がんワクチン反対運動の推進役として、デモ行進などで煽っていました。

今も信者や元信者の中に強烈な反ワクチン派がいて、他者がワクチンを打つことも禁止したいようです。

朝日新聞でさえ、今や論調が変わり、HPVワクチン(子宮頸がんワクチンの必要性を無視できなくなっているというのに。


ちなみに、ようやく今春から日本では子宮頸がんの9価ワクチンが女の子達に無料接種可能になりましたが、海外では男の子達にも無料接種が進んでいます
男から女、女から男へとウイルス感染するので、年頃前の男女両方での接種こそが効果的だからです。

その点でも、日本は、まだまだです。

でも、9万円以上する9価ワクチンが、年齢次第で今春から無料になったのですから、時代の変遷を感じます。