メイの記録 Ⅱ

情報戦サバイバル・世界情勢

真実の灯を消すロシア的戦法「虚偽放水 Firehose of Falsehood 」

ミサイルや砲弾を雨あられと浴びせて制圧する飽和攻撃。

それと同じ戦法を、情報戦の武器として、ロシア等は日夜駆使している。

相手の戦法、謀略を知らないと、人生、家族、社会、国家に致命的ダメージを受ける。

 

虚偽放水の紹介    ウソ ウソ ウソ・・・・

Ahmad M Firdaus (1) Pengenalan Firehose of Falsehood

 

虚偽放水:ガセネタの作り話

A Firehose of Falsehood: The Story of Disinformation - Teri Kanefield ... jpc.de|6

 

誤解を与えるための戦術

Neil Flambé and the Marco Polo Murders (The Neil Flambé Capers Series ...
Misinformer Tactic: Firehose of Falsehood - ScienceUpFirst
scienceupfirst.com

 

 

Pekka Kallioniemi

 

ラトビアの大学の研究者 Pekka Kallioniemi 氏は言う。

また、プロパガンダや偽情報の迅速かつ大規模な配信を可能にしたソーシャル メディア ネットワークとも密接に関係しています。このシステムは、クレムリンが「虚偽放水」アプローチで兵器化したものです。

 


虚偽放水:情報豊富な時代のロシア流プロパガンダ その特徴


・圧倒的で大量かつ多方面からの働きかけ

・嘘を平気で流す厚顔無恥

・一貫性の軽視と欠落

・迅速、継続、反復的な情報発信

・要は説得でなく、混乱させ圧倒すること

・周囲への信頼低下を基に、一層不信を強化する

・議論の質より量を重視

・競合する情報を膨大な量で掻き消す

その他

・客観的事実への責任欠如

 

 

虚偽の消火ホースに対し、真実の水鉄砲では、到底対抗できない。

 

ソ連共産党プロパガンダ技法を更に推し進めたプーチン政権。

 

ロシア発のプロパガンダは、2交代制で24時間、間断無く、偽情報、半分偽情報を西側諸国の各方面へ大量発信し続け、それが厳しくノルマで管理されている。

また、イラン、中国等も、その手法を採用している。

 

このプロパガンダの戦法で最も注目すべきは、論理の一貫性を重視せず、自己矛盾や内部の相互矛楯を解消する必要が無く、論理の整合性を不要とし、とにかく偽情報を迅速に流布・共有することにある。

 

よって、彼等との、まともな対話も議論も絶望的で、相互不信と分断、対立の激化へと突き進む。反ワクチン情報の流布も、その一環だという。

 

カルト教団において、言動や教義の自己矛盾、内部矛楯は放置され、真剣に向き合うこと無く、そんと結果、人々が葛藤、対立、翻弄され尽くし、問題はエスカレートする一方なのと、どこか酷似している。

質ではなく量が最重要で、その厳しいノルマを課すことも酷似する。

 

また「虚偽の放水」は「憎悪の放水」「憤怒の放水」でもあり、どんどん怒りを増幅、繁殖させるべく、煽り続けて行く。

 

その先にあるのは、政権転覆、国家転覆、親露政権、親中政権、いいなりになる属国。

 

「自由か死か」を勇ましく掲げてデモをする彼等が導く先に、自由はあるだろうか?